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一見“昭和的”だが…中国人の会社観

 

中国人スタッフは忘年会や社員旅行など、社内コミュニケーションを円滑にする「会社イベント」が大好きです。その様子に昭和日本の雰囲気を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その“会社観”は日本人とは異なりますので、福利厚生の運営にも注意が必要です。

 

「仲間との一体感」重視

今や日本人の若者よりも中国人スタッフの方が「会社イベント」が好きと言って過言ではないでしょう。 実際当社が実施している満足度調査においても、 「会社の仲間は大切だよ」 「一体感がある感じがうちの会社の好きなところかな」 「重視するのは、その会社が人性化(「温かみがある」の意味)かどうかかな」 といった回答が多く集まります。

 

それでも急に退職

以前、この調査結果についてある日本人の総経理に話をしました。 「そうだよね。確かに昔の昭和の雰囲気っていうか、意外と日本人よりもウェットなところがあるかもしれないよね」 との反応でした。 ただ、この解釈には「大きな誤解」が含まれているかもしれないと私は思っています。 実際、数カ月後にこの総経理が「いやあ、先日急にうちのキーマンの課長が退職するって言いだして。大事なプロジェクトの真っ最中なのに1カ月後にきっちり辞めるってきっぱり言われたよ。もっと責任感のある社員だと思っていたのに。ますます中国人が分からなくなってきたよ」 とぼやいていました。きっと総経理はわたしの話を聞いたときにこう考えたのだと思います。 <会社の仲間との調和を大事にするところを見ると、中国人も必ずしも個人主義とは限らない。日本人と似た価値観を持っているはず。仕事に責任感を持ち、会社に迷惑をかけないっていう気持ちが心の奥にあるってことだよな>と。

 

日中の考え方の違いとは

「中国人が仕事に対する責任感を持っていない」かどうか問われると、私はそうは思いません。むしろ日本人よりも仕事熱心な中国人スタッフを沢山知っています。でも、日本人の感覚と異なる点として、 ・ 今の仕事は大事だけど、これからの自分の夢や進路はもっと大事。(日本人は会社の状況を考慮して、退職時期や退職そのものを考え直すことがある) ・ 退職しても前職の仲間は変わらぬ仲間のまま。(日本人は会社を離れた仲間に対しては少し心が離れた感覚を持つことも) ・ 急に退職する同僚に対して怒る気持ちはあまりない。むしろ会社に対して早く後任を補充して欲しいという気持ちの方が強い。(日本人は急に退職する同僚には無責任だと感じる場合が多い) という点が挙げられると思います。

 

社内のコミュニケーションをスムーズにする福利厚生や、イベントはとても重要だと思います。ただし、日本人の発想の根本にある「同じ会社で長く働くことは良いことだ」という発想で、福利厚生を運営するべきではないと認識した方がよいでしょう。ある程度の流動性を前提としながら「働きやすい魅力的な会社」を、福利厚生を通じて実現していく発想が重要かと思います。

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