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中国自動車産業の発展経緯と現状(後編)

第3回は『中国自動車産業の発展経緯と現状』の後篇です。第2回では「完成車の供給過剰・競争激化」⇒「政府の寡占化政策」⇒「民族系自動車メーカーは急速に自主開発力の獲得が必要」⇒「民族系メーカーが日系部品メーカーを頼り、取引の際技術データの提出を求める」と報告しました。「開発設計データは買ってくるもの」という民族系メーカーの常識は徐々に変化し、本当の意味での自主開発能力の獲得のために努力してきています。もちろん自主開発といっても、通常3年100億円(第2回の3億円は誤植)かかる車両開発力を早々に習得はできません。しかし、民族系自動車メーカーは次の段階から少しずつ力をつけています。

①「設計データはすべて買ってくる」⇒②「内外装は見栄えの良いデザインを登用し設計を変更」⇒③「設計変更はしても組付け性、機能性などの確認を行わない」「部品の調達先は都度安いベンダーに変更」⇒④「生産段階に不具合が多発」⇒⑤「設計を付け焼刃的に変更しなんとか造ってしまう」。

民族系メーカーは④と⑤が損失につながることを痛感しています。部品メーカーは毎回新参者のため、日本でいうOEMの意図をTier-1が汲み取ってユニット開発する垂直統合的協業モデルは成立しません。造らせてみたら組み付かない、合わないといっても、民族系メーカー自身に自前の判断基準がなく、何が良くて何が悪いかを可視化もできません。全体最適の概念も機能性の確認もないので、個々の部品で「良いとこ取り」をして設計したら、生産時に「ドアが落ちた」というハプニングも発生します。中国系OEMにいる多くの設計者の仕事内容は、日々生産現場からフィードバックされる生産上の不具合を付け焼刃的に修正する仕事です。時には、日米欧から個人契約した技術者を呼び寄せ、助言を得ながら修正しています。このような状態を小学生のサッカーの試合で全員がボールに群がる様に例える人もいます。

しかし利に聡い民族系メーカーがこれを放置することはありません。今や「自前の設計基準の確立に挑み」、⑤のように「造ってしまう」前に、どうすればやり直しなく製品の質と設計生産効率を高めることができるか模索するステージに上がろうとしています。

民族系メーカーはこうして、「安かろう悪かろう」の「安かろう」をできる限り維持しつつ、「悪かろう」のイメージを払拭しようとしています。しかし、中外合弁は100万円を切る「安いうえに高品質で機能性も高い」海外ブランドをラインナップ。また内外装に限らず、車両を丸ごと現地開発設計仕様とする動きもあります。こうなると民族系メーカーにはすぐに打てる戦略がなく、政府は外資の買収を推奨しています。

江達発索科技(上海)
総経理 黒野逸資氏


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