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第2回 東洋紡、現場重視のサポートを評価 ERP導入時のハードルを克服

便利な新製品や新技術も、使い慣れるまでは負担に感じることもあるもの。複雑高度なIT システムともなればなおさらで、“使い慣れ方”をサポートする専門家の存在が重要となる。ERP(※)システムの構築・運用サポートを手掛ける上海華鐘信息管理コンサルティング(SHIS)は、この点を重視したサービスを展開。ERPの活用を社内に定着させるため同社に依頼した東洋紡高機能製品貿易(上海)は、「現場まで踏み込んだサポート」と評価している。

業務効率化のはずが…

東洋紡の現地法人で東洋紡グループの中国統括の位置づけにもある東洋紡高機能製品貿易(上海)は、不織布など機能性素材、エンジニアリング・プラスティックなど化成品、スポーツウェアなど衣料品の加工・販売を手掛けている。直近の5、6年間は、自動車用エンジニアリング・プラスティックなど機能性材料の販売が伸びており、この数年間は年平均20 ~ 30%のペースで事業拡大している。

事業規模の拡大とともに営業管理や財務の本格的なソフトが必要となり、ERPの採用に踏み切ったのが2年ほど前。斉藤正和董事長総経理は、「私自身が、システムの発展による業務効率化を経験してきたので、すんなり現場にも受け入れてもらえると思った」と振り返る。

実際には、業務効率化というERPの導入目的を作業者が理解するのに時間がかかり、新たに発生する手続き、業務の各プロセスのデータ化などによる現場の負担感が増大。ERPの入力結果をExcelで二重チェックするなど「辛い時期がつづき、導入成功の先にあるはずだった業務効率化を実現できないジレンマに陥った。若いころ、自分も新システムの導入をむしろ負担に感じたことを忘れていた」(斉藤氏)。

斉藤董事長総経理

斉藤董事長総経理

 

端末の前に一緒に座って

ERPの本来の目的を達成するためのトレーニングの必要性を感じた同社は、日頃経営について相談していた華鐘コンサルタントグループからSHISの紹介を受けた。SHISからは3人のサポートチームが毎月1~ 2回現場を訪れ、営業・財務両面でサポート。そのサービスについて同社は、「ERPの目的を社員に理解させた上で、現場の端末の前に一緒に座り、実際に画面を見ながら使い方を教えるなど、現場まで踏み込んだサポートをしてくれた」(鈴木亮一管理部部長)、「新規の生産スキームなどにも、ヒアリングを含めて対応してくれる」(孫琦化成品部門塑料事業部副部長)と評価する。

今では、「在庫や受注残高など、かなりのデータがリアルタイムで把握できるようになってきた」(斉藤氏)、「各自が協力しあって仕事をタイムリーにこなすことでシステムとして機能するので、チームワークが強化された」(孫氏)などの成果が上がっている。10月末には上海につづき青島でもシステムが稼働。経営の意思決定のスピード化に向け、決算の早期化に取り組んでいる。今後のSHISへの要望について同社は、「定期的に新機能のプレゼンをしてほしい。特に、日々の生産原価がリアルタイムで把握できる機能を期待したい」(鈴木氏)と話している。



※Enterprise Resource Planningの略。人材、資金、設備など企業のさまざまな経営資源を統合的に配分・運用し、経営の全体最適化を図るためのソフトウェア。

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