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第13回 預金準備率引き下げの背景

MIZUHO 中国経済ウォッチ 第13回

 

 

中国人民銀行(PBOC)は2月5日、金融機関がPBOCに預け入れる預金準備金の比率を一律0.5%引き下げた。背景には、景気の減速と資本の流出がある。3月1日には銀行基準金利も0.25%引き下げており、今後も小刻みな調整が続くと予想される。

 

不胎化措置としての高準備率

すべての銀行を対象とした預金準備率の引き下げは2012年5月以来、実に2年9カ月ぶりとなる。これにより、準備率は大手国有銀行で19.5%、都市商業銀行等で17.5%に調整された。さらに、小規模・零細企業貸付が一定の比率に達しているなどの条件を満たす都市商業銀行と非県域農村商業銀行に対して追加で0.5%、政策性銀行である中国農業発展銀行に対して追加で4%引き下げた。

 

引き下げの背景には、景気の減速と資本の流出がある。国家統計局と中国物流購買連合会が発表した1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が2年4カ月ぶりに分岐点の50を下回る49.8まで落ち込んだ。また、国際収支における資本・金融項目が昨年第4四半期に912億ドルのマイナスとなったほか、PBOCを含む金融機関による外貨買い取りで市場に放出された人民元の総額を示す「外国為替資金残高(外匯占款)」が昨年12月と今年1月、2カ月連続で1000億元以上も減少した。

 

PBOCは05年の為替相場制度改革以降、急激な人民元高を抑制するため、為替介入で外貨を買い取るオペレーションを続けてきた。これにより、外国為替資金残高が積み上がる一方で、市場に過剰な流動性が供給されてインフレが昂進した。PBOCはこれを抑えるため、過剰流動性を預金準備として不胎化する措置をとってきた。これが、大手国有銀行で20%という高い準備率を適用してきた理由だ。

 

流動性確保の政策対応が続く

PBOCは昨年3月、インターバンク市場における人民元対米ドル為替レートの1日の許容変動幅を仲値の上下2%へと拡大して以降、日常的な為替介入を減らしており、最近ではほとんど介入していないとみられている。事実、昨年の外国為替資金残高は前年の2兆7770 億元増から7787億元増へと大幅に減少。この間、米国のQE終了などの要因もあり、為替レートは人民元安に大きく振れている。

 

市場にとっては、為替介入が減った分だけ、流動性の供給が滞ったことになる。PBOCは昨年来、「三農」(農村・農業・農民)や小規模・零細企業に対する貸付を対象とした2度の「的を絞った準備率引き下げ(定向降準)」に加え、新たな金融調節手段である「中期貸借ファシリティー(MLF)」などを活用したオペレーションにより、小刻みな流動性供給を続けてきた。今回、資金需要が高まる中国の春節(旧正月)を前に全面的な引き下げを行うことで、景気の下支えと流動性確保を図った形だ。

 

PBOCは、声明で「引き続き穏健(中立的)な通貨政策を実施し、緩和と引き締めの適度を保持する」と強調しているが、一方で3月1日には昨年11月以来、約3カ月ぶりに人民元銀行預金・貸出基準金利を追加で0.25%引き下げている。市場では、今後もしばらく準備率引き下げや利下げが小刻みに行われるものと予測されており、その動向が注目される。

 

央行降低存款准备金率的背景

2月5日,中国人民银行降低了存款准备金率,降幅为0.5%,以应对经济增长的减速和资本流出。3月1日,央行还降低了银行基准利率,降幅为0.25%。市场预测央行今后还会继续降准降息。

 

人民元
 その他、為替レートは、こちらより。
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