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第15回 自由貿易試験区の“実験”が拡大

MIZUHO 中国経済ウォッチ 第15回

 

 

改革の“実験場”である自由貿易試験区(FTZ)での“実験”が拡大している。広東・天津・福建に新たなFTZが発足。2013年9月に設立された上海FTZも拡張され、資本開放の“実験”となる自由貿易口座(FTA口座)の活用が本格化している。

 

独自色を出しつつ改革を競争

国務院は4月20日、広東・天津・福建の新FTZの基本計画案と上海FTZの改革深化計画案を公表した。全国人民代表大会が昨年12月、すでにFTZの新設・拡張を決定しており、計画案の発表が待たれていた。これを受け、広東・天津・福建の3FTZは翌21日、正式に発足した。上海を含む4FTZは、それぞれ独自色を打ち出しながら、規制緩和や市場開放等の経済構造改革を進めていくことになった。

 

広東FTZは香港地区・マカオとの貿易・投資の自由化促進や21世紀海上シルクロードの建設を戦略目標としており、経済緊密化協定に基づくサービス貿易の開放や3地域間での人民元クロスボーダー使用の拡大に取り組む。天津は京津冀首都圏の経済一体化を目指し、航運業やファイナンスリース業、航空宇宙産業等の発展を図る。

 

福建は両岸経済協力の推進や21世紀海上シルクロードの建設を掲げており、台湾地区の企業に対するサービス業の市場開放や両岸貿易の自由化を推進する。上海はこれまでの改革成果をベースに、市場開放のさらなる拡大や資本取引規制の緩和を進める。

 

4FTZに共通する政策として、外商投資に対するネガティブリスト管理が実施される。外資は、ネガティブリスト掲載業種を除き、FTZにおいて届出・登記手続のみで外商投資企業を設立できる。ネガティブリストは、4FTZで同一のリストを適用する。

 

資本開放の“実験”へ準備整う

3FTZ発 足の翌22日、中国人民銀行上海本部はFTA口座における外貨取扱を開始すると発表した。FTA口座は、国外との資金移動自由化を進める一方で、国内区外との資金流出入を効率的に管理するために構想された新しい銀行口座で、既存の銀行口座とは勘定を分けて独立管理される。同行は昨年5月、FTA口座の開設を認めたものの、当初は試験段階ということで人民元の取扱に限定していた。

 

当面は、経常取引の決済や直接投資資金の入金・使用が可能となる。直接投資資金については、自由なタイミングで外貨を人民元に両替できる自由元転制が適用される。また、FTA口座では新管理モデルによる外債借入も可能となっている。

 

FTA口座を通じた国外資金の調達には、従来の外債枠(投注差)管理ではなく、資本金(払込資本金+資本積立金)の2倍を上限(非金融企業の場合)とする総規模の範囲内で残高管理を実行する管理モデルが適用され、企業はより柔軟に資金を調達できるようになる。ただし、調達資金のリスク因数によって総規模に計上される金額が変わってくる等、実務において注意が必要な点もある。

 

FTA口座の外貨取扱開始により、資本取引開放の“実験”に向けた準備が整った形となる。中国人民銀行は、このFTA口座において区内で就業する中国人(外国人)による国外(国内)での証券投資といった資本取引の開放を順次、進めていくものとみられる。FTA口座の開設を上海以外の3FTZでも認める可能性もあり、今後の“実験”の行方が注目される。

 

扩大“实验”的自贸试验区

作为改革“实验田”的自由贸易试验区,正在扩大“实验”范围。近日,在广东、天津、福建新设了自贸区。2013年9月份设立的上海自贸区也扩大了范围,“实验”资本项目开放的自由贸易账户的利用也将更加活跃。

 

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