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業界インタビュー

トリドール 粟田 貴也 氏 – 1号店が順調な滑り出し 中国でも「原点回帰経営」を


[ 2012-04-10 ]

日本で店舗数を急拡大しているトリドールが2月26日、上海打浦路の日月光中心広場に主力業態の讃岐うどん店「丸亀製麺」の中国1号店をプレオープンした。週末には日本の繁盛店に劣らない集客力を見せつけ、今後の多店舗展開に向け、順調な滑り出しを見せている。トリドールの代表取締役社長、粟田貴也氏に中国進出の勝算、今後の事業計画を聞いた。

―2月26日、上海で讃岐うどん店「丸亀製麺」の中国1号店をプレオープンした。昼時に入店待ちの長い行列ができるなど、好調なスタートを切った。

「現在、平日は700―800人、土日は1000―1200人のお客様にご来店いただている。これは、日本の繁盛店に引けを取らない数字で、オープン早々に大きな反響をいただき、確かな手応えを感じている。事前のプロモーションをほとんどしていないが、明るい店内やオープン式の調理場などを見かけた方や、口コミで知った方などにご来店いただいている。ネットの口コミサイトで話題になったり、テレビ番組で報じられるなど、地元メディアにも取り上げられている」

―出店先の日月光中心広場はまだ新しい商業施設で、集客力がそれほどある訳ではない。商業エリアとしても一等地とはいえないが、ここを選択した理由は?

「『丸亀製麺』は、いわゆる普通の中国の方たちにご利用いただきたいと考えており、あえて今回、富裕層や外国人も多い一等地ではないエリアを選択した。ここで成功できなければ今後の発展はない、という意気込みでいる。また日本では、比較的低コストで運営できる地方のロードサイド店が稼ぎ頭となっているが、中国でも同じ考え方で、ローコスト経営を心がけていく」

―急成長する中国市場で、多店舗展開を目指していく。

「いまの中国の外食産業の成長には、80年代の高度成長中の日本の外食産業の勢いが感じられる。中国が今後、アメリカを超える世界一の消費大国に向かっていく中、外食産業は今後も堅調に成長していくだろう。その中国に進出していくことで、大いなるチャンスを掴めると考えた。例えば、中国では現在、台湾地区系の『85度C』などがものすごい勢いで店舗網を拡大している。こうした先行企業を見習い、当社も多店舗展開を図っていきたい」

―日本では「ワンコイン」にこだわり、500円でお腹を満たせる価格を設定しているが、中国でも“大衆価格”を意識した。

「中国での当店のポジショニングも、間口の広いマス市場がメインの大衆レストランチェーンだ。価格帯はマクドナルドやケンタッキーなどの“ファストフード価格”を参考にした。うどんは15―25元。天ぷらやおでん、おむすびなどをセットにした客単価が30元強となっている」

―中国では、「吉野家」がファミレス化しているように、バラエティーのあるメニューが好まれるが、「丸亀製麺」でも中国メニューを投入していくのか?

「中国では日本のオーソドックスなうどんと、中国の方が好む『中国メニュー』の2本柱で商品展開していく。今回、中国の皆さんが好む豚骨味のつゆを採用した『高湯うどん』を開発したが、これが一番人気となっている。他にも中国メニューとして、辛味が効いた赤いスープの『麻辣うどん』を投入している。今後も充実した中国メニューの開発に取り組んでいきたい」

―日本では、低迷する外食産業で例外的に店舗を急拡大する成長株となっている。

「日本では、焼きそば専門店『長田本庄軒』、ラーメン専門店『丸醤屋』、釜飯と焼き鳥の『とりどーる』、そして讃岐釜揚げうどん『丸亀製麺』の4業態を展開している。主力業態は『丸亀製麺』で、全体の新規出店の99%が『丸亀製麺』となっている。現在、日本全国に直営店約550店舗を運営し、昨年は115店舗を出店、今年は130店舗を出店する予定だ」

―「原点回帰経営」が日本の顧客から支持されている。

「日本の外食産業では、右肩下がりが続いている。少子高齢化、デフレ経済、長引く不景気など外的要因とともに、コンビニの中食にお客を奪われている内的要因が原因になっていると見ている。日本の外食産業は近年、効率化を優先するあまり工業化が進み、店舗が無人化し、コンビニ化が進んだ。この結果、コンビニとレストランのボーダーが薄れ、コンビニにお客を奪われてしまった。そこで当社では原点に回帰し、『手作り』『出来立て』という飲食店ならではの強みを打ち出した。他社よりもひと手間もふた手間もかけた結果、それが消費者の支持を集め、店舗の拡大に繋がったと考えている。中国でもこの経営理念を貫いていきたい」

―中国だけにとどまらず、世界展開に挑んでいく。モスクワに現地法人を設立したばかりだ。

「日本では中期目標として、1000店舗構想を掲げている。おそらく今後3年で、この数字を達成できるだろう。同時にさらなる飛躍を目指そうと、中国だけでなく、ASEANや欧米、ロシアなどにも進出し、讃岐うどんの文化を広めていく。ラーメンや寿司はすでに世界的に日本の味として認知されているが、うどんはまだまだ。その分、大きな成長の余地があると考えている」

―この後の中国での出店計画は?

「中国2号店を南京、3号店を上海に出店し、その後、北京に2店舗を出店する計画だ。今年は合計で10店舗に、来年には一気に45店舗体制に持っていき、3年後に100店舗を目指したい」


オープン早々、平日に700―800人、土日は1000―1200人が訪れる人気店となった「丸亀製麺」。日本の繁盛店に負けない来店客数を記録している



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