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業界インタビュー

テンプスタッフ 代表取締役社長 篠原 欣子氏 アウトソーシングを事業の第二の柱に 中国でも「地道にこつこつ」を貫徹


[ 2010-11-23 ]

総合人材サービスのテンプグループが、今年4月よりアウトソーシング事業を積極化している。中国では、蘇州天博数据(蘇州テンプスタッフ・データ)が従来のデータ入力請負業務に加え、日系企業向けの受託サービスを開始した。10月に3年ぶりに上海を訪れたテンプスタッフ代表取締役社長の篠原欣子氏に、アウトソーシング事業積極化の背景や、中国事業の現状などを聞いた。

――テンプスタッフは日本でナンバーワンの人材派遣会社だ。篠原さんは、主にテンプスタッフの業績を評価され、11年連続でアメリカ『フォーチュン』誌による「世界最強の女性50人」に選ばれている。今年は日本人で唯一のランキング入りとなった。

「テンプスタッフは、今年で創業37年になる。これまで地道にこつこつと、奇をてらわず、世の中のニーズ、お客様のニーズに対応したサービスを提供し、成長してきた。近年、経済環境が大きく変化する中、働き方が多様化し、フレキシブルに働きたいと考える方が増える一方、企業も経営効率化のため、柔軟性のある雇用を求めるようになってきた。当社は、こうした潮流を捉える形で業容を拡大してきた」

――「2010年度事業戦略」では、アウトソーシング事業強化を掲げ、テンプスタッフのアウトソーシング事業本部の新設を発表した。アウトソーシング事業を強化した背景には何があるのか。

「現在、日本では、派遣法の改正論議が盛んで、現状の派遣法の厳格運用が進んでいる。こうした中、企業では『外部人材』の活用が難しくなり、これまで派遣社員が行っていた業務を、社内の人材で行わなければならなくなってきている。しかし、生産性や効率を追求する企業にとっては、すべての業務を社内人材で行うのは難しい。また、業務やビジネスプロセスを外部委託する需要も高まってきている。こうした中、それらの解決策として当社では、アウトソーシング事業を打ち出すことにした」

――アウトソーシング事業強化から半年が経ったが反響はどうか。

「これまでグループ会社で、データ入力請負業務を中心としたアウトソーシング事業を展開してきたが、今年4月よりグループ全体でデータ入力請負だけでなく、人事や総務、受付、コールセンター、営業など、多様な業務の受託サービスを積極化している。顧客企業からの反響は強く、潜在ニーズの大きさを実感している。今後、このアウトソーシング事業を軌道に乗せ、人材派遣業務と双璧を成す、事業の柱として育てていきたい。すでに今期のアウトソーシング事業の売り上げは86億(2010年4―9月)にのぼり、年間で150億円を目指している。今後、さらなる雇用創出を実現したいと考えている」

――中国の現地法人、蘇州天博数据(蘇州テンプスタッフ・データ)が、アウトソーシング事業を支える重要拠点となっている。

「蘇州テンプスタッフ・データは、これまでデータ入力業務のオフショア先として機能していたが、今後は日中の業務受託先の位置づけで展開していく。同社では、情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格のISO27001を取得している。また、教育体制が充実しており、質の高い業務受託サービスを提供できる」

――中国では蘇州テンプスタッフ・データのほか、上海、蘇州、広州の3拠点で、人材紹介サービスを展開している。

「人材紹介事業を展開する3拠点の顧客企業数は、約2600社に及ぶ。顧客企業のほとんどが日系企業で、登録人材の8割が中国人人材だ。現在、中国で多くの日系企業が内販に注力する中、営業人材のニーズが拡大している。同時に、日本人駐在員の数も増えており、こうした方々をサポートする人材のニーズも増えている」

――人材ビジネスはますますグローバル化していきそうだ。

「私自身、留学経験、海外勤務経験があることもあり、海外展開には抵抗なく、約20年前から香港地区を皮切りに、アジアでのビジネスに取り組み始めた。中国大陸でのビジネスは最初苦戦したが、徐々に軌道に乗ってきている。世界経済のグローバル化の進展により、人材ビジネスは今後、ますます国境を超えた展開が求められるだろう」

――今後の事業計画は?

「人材ビジネスは、今後も国際化に積極的に対応していく。一方、アウトソーシング事業を派遣事業に匹敵する事業へ早く成長させたい。アウトソーシング事業は非常に大きなポテンシャルがあるとみている。中国ビジネスは、今後ますます当社にとっても重要になってくる。この中国でも、当社の企業文化である『地道にこつこつ』を貫き、日系企業のお客様とともに歩み、いっしょに成長していけたらと思う」

 



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