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量子通信 – 将来的には数千億元市場か/上海─杭州間260km、運用開始


[ 2017-01-07 ]

ミクロ領域の物理法則を利用して通信の安全性を飛躍的に高めようという“量子通信”。その商用オペレーションがこのほど、上海と杭州を結ぶ260km区間で始まった。浙江省エリアにおける通信リンク全体の運用も、2016年末には開始される見通しだ。さらに、北京と上海を結ぶネットワークも、既に商業運用が実現間近になりつつある。

 

傍受・盗聴、原理的に不可能

従来の通信システムは、解読に膨大な時間がかかるように通信内容を暗号化することで安全性を図っているが、量子通信は「観測された時点で粒子の状態が変化するため、傍受を試みた瞬間に情報が変質する上に、傍受の試み自体が痕跡となって検知される」という量子の性質を利用しており、コンピュータの性能に関係なく“原理的に傍受・盗聴は不可能”ともいわれている。中国は8月に地上と宇宙間の量子通信を実現するための人工衛星の打ち上げにも成功しており、この分野において先進的な地位を築きつつある。

量子通信ネットワークの運用、および関連サービスを手がける浙江九州量子信息技術(QTEC)の鄭韶輝董事長は、量子通信の商業運用を実現するには3つの段階があり、それぞれに3~5年の時間を要するという。

 

産業化までの階梯は

まずは実用可能な通信設備の開発で、製造にかかるコストダウン、信頼性の向上、メンテナンス体制の確立といった基礎固めの段階だ。素材からチップに至るまで各メーカーを川上、通信機器メーカーを中流、通信キャリアを川下とする産業チェーンの形成も欠かせない。この段階では政府機関や巨大企業が主要顧客となる。

第二段階は大手通信キャリアが主役となり、巨大都市圏で通信サービスを展開する。量子通信対応のモバイルやPOSなどの開発メーカーも参入し始める。

第三段階は百度やアリババといったITサービス・プロバイダーたちの出番だ。

QTECもまた、モバイル・メーカーとともに量子通信モバイルの開発も進めており、16年末までには市場投入できる見込みとなっており、「量子通信モバイルが完成すれば、通信キャリアが市場参入する環境が生まれる」(鄭氏)ことになる。

量子通信設備メーカーの趙勇総裁は、「量子通信は数千億元市場で、どの企業にも等しくチャンスが広がっている。この市場を開拓するには、あらゆる企業が共通のフィールドで協力することが必要だ」と語っている。【第一財経日報2016年11月14日】



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